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印材について

篆刻は、作品としての印影(刻印に朱色の印泥をつけて捺したもの)だけではなく、印材も鑑賞対象です。
印材の多くには天然の素材を用い、それぞれが持つ独特の味わいを楽しみます。その印材に似合う吉語を考えたり、書体に凝ってみるのも篆刻の世界を豊かにする要素の1つだと思います。
私は鉱物を眺めるのが好きなので、ハンコを彫り上げるペース以上に石の印材が増えていってしまいます。

篆刻で特に多く使われる中国の石印材は、その産地によって名称があり、主産地により以下に大別されます。
内蒙古自治区の巴林石、浙江省の青田石及び昌化石、福建省の寿山石です。
なかでも寿山石は中国全土産出量の9割を占めるばかりか、材質でも他を大きく引き離しています。安価で手に入りやすいのは、青田石と巴林石です。
また昔から印材三宝(印材三友)という言葉があって、それは大変高価な田黄石、芙蓉石、鶏血石の三種類の印材の事を指します。田黄石は栗きんとんを思わせる暖かい色とつやのある石です。蓉石は寿山石の種類の名前で、芙蓉の花のような上品な色の石。鶏血石は昌化石、鶏の血のように鮮烈な赤い色の出た石です。こんなふうに変わった名前や特徴を持った石がある所も楽しみの1つになるのではないでしょうか。
各石それぞれに特徴があって、自分に合う合わないがあるようです。私はしっとりとしていて、(不透明な石でも)なんとなく透明感があるような気がする石をよく選びます。

その他

金属、獣角、象牙、水晶、玉、竹、木、なども利用されます。
竹は根元を使い柔らかいハート型の印影がかわいらしいです。



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