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お気に入りのカエル

ここはカエル好きな私がさらに好きな種類のカエルについてイラストや写真を交えて切々と語るページです。

私は動物好きなのですが、中でもカエルをことのほか好ましく思っています。 昔、私の家の裏は田んぼでした。春から夏になると雨を待っていっせいに鳴き出すたくさんのカエル達を楽しみながら育ったのです。今では田んぼは住宅となってしまいましたが、彼らは近くの田んぼにお引っ越しをしたり、チリジリになって私の家の庭やご近所の庭に移り住み、やっぱり夏になると大声で鳴いて、まるでその存在をアピールしてくれているかのように思えます。ツルットした滑らかなフォルムも、指先の丸くなった吸盤も、のどを膨らませて鳴く姿もかわいらしくて、身近にあんなコミカルな存在がいるのは幸せなことですよね。
ここでは普段みかける黄緑色の愛らしいアマガエルから、実際には見たことのない南米のカラフルなカエルまで、私を虜にしてやまないカエルたちを一緒に楽しんでください。
カエルを苦手とする方がこのページに入って来ることは、そうそうないとは思いますが、もしカエルがダメな方がいらっしゃったら別のメニューへどうぞ。



ニホンアマガエル

ニホンアマガエル
【ニホンアマガエル】(Hyla japonica)
裏の田んぼで鳴いていたカエルは多分かれらニホンアマガエルです。夏になると器用にガラスに張り付いてお腹を見せてくれたり、たまにはピースサインまでしてくれたりする芸達者。近づいてもなかなか逃げないので、踏んでしまわないようにこちらから気を利かせて大回りに避けて歩く必要があるみたいです。堂々としてるというか、ちょっとトロいかもしれません。
ニホンアマガエルの体長は3〜4cmほどで、メスの方がオスより一回り大きく立派です。鼻から目、耳にかけて褐色の筋模様があって、古代エジプトのメイクのように鼻筋が通って見えて、なかなかカッコいいと思います。体色は背中側が黄緑色で腹側が白っぽく、足には薄く褐色の縞模様が見えます。たまに別の種類のカエルかしら?と思うような背中側をまだらもようの灰褐色にも変えているカエルもいますが、それは保護色として知られていますよね。
色も形も大きさもつるんとした所も可愛い彼らですが毒を持っているのです。つるんとした体は粘膜に覆われているからで、この粘膜からは体を細菌などから守るために毒が分泌されています。たいした毒ではないようですが、手に傷がある時は触らずに。触った後もよく手を洗いましょう。
色素細胞の突然変異で体色がマリンブルーのアマガエルをテレビで見たことがありますが、黄緑色の見慣れたニホンアマガエルとはまったく違う印象でびくりするほど美しかったです。



アカメアマガエル

アカメアマガエル
【アカメアマガエル】(Agalychnis callidryas)
英語名もそのままRed-eyed Leaf Frogです。学名のAgalychnis callidryas その意味は「赤い花の咲く美しい木の妖精」だそうです。なかなかメルヘンですよね。
名前の通り目の赤い、アカメアマガエル。体長は5から7cmくらいに成長します。背中は黄緑色で、お腹側は青く、側面には黄色の模様があるカラフルなヤツ。さらに深いオレンジの手袋と靴下着用なんですよね。縦長の瞳が猫の瞳孔を思わせて猫好きの私はそこも大好きな理由。この特徴的なカラーリングのアカメアマガエルは最近よく写真などで目にするようになったと思います。以前は飼育しにくいカエルの代表種だったようですが、輸送技術の向上と繁殖個体が売られるようになり、飼いやすくなったこともこのカエルを目にする機会を増やした1つなのでしょう。
自然界ではメキシコやパナマの森の中にすんでいて普段は木の高いところでじっとしていますが、夜になると降りてきます。卵を産む時は水面の木の葉の間を利用します。欧米ではこのタイプのカエル達をリーフフロッグと呼ぶそうです。
以前、これはアカメアマガエルとは違う種類なのかなと思うほど雰囲気の違うカエルの写真を見たことがあるのですが、どうやら生まれた場所によって体の色はだいぶ差があるようです。
ちなみにオーストラリアの樹上で生活するアカメアメガエルという1字違いの紛らわしいカエルもいます。
こんなに皮膚は湿ってツヤツヤしてないです。書き直し決定!



ムジアカメアマガエル

ムジアカメアマガエル
【ムジアカメアマガエル】(Agalychnis. litodryas)
名前の通り手足の付け根はサイドは薄いパープルですが、アカメアマガエルのように鮮やかな縞模様はなく、無地になっています。背中の白い斑点は個体差があり、他にも茶色い土がついているような皮膚のカエルもいます。
目の回りの水色の縁取りが鮮やかなのに控えめで可愛いです。虹彩は黒く見えますが、光りの入り具合によってダークレッドに映り、圧倒的に黒め勝ちな瞳がつややかで何かを訴えかけるようにウルウルして見えます。こちらまで見つめかえしたくなる大変癒し系なカエルです。また、ムジアカメアマガエルはアカメアマガエルよりも少し大柄な体格なので可愛がり甲斐もあるのではないでしょうか。



イチゴヤドクガエル

イチゴヤドクガエル
【イチゴヤドクガエル】(Dendrobates pumilio)
ニカラグア北部〜パナマ西部のカリブ海沿岸、森林の林床にすんでいます。
熱帯雨林に生息する多くのカエルは夜活動しますが、昼間活動する変わったカエルがいます。それが体長2センチ、名前の通りイチゴに似た鮮やかな赤い色のイチゴヤドクガエルです。やっぱりその名の通り、皮膚に毒を持っていて、その毒は人間を殺せるほどの強いものです。矢塗っての毒にしていたんですね。このはでな体色は昼間生活するならば危険を避けるために「自分を食べたら危ないよ」と知らせる警告色なのです。
イチゴヤドクガエルが変わっているところは他にもあって、カエルは陸上と田んぼなど水の中の両方を行き来して生活しているものと思っていたら、彼らは変態してから一度も川や池に入ることなく、その後は一生を森の中の地面や木の上で生活するのだそうです。
さらにカエルの仲間としては珍しく子育てをする点もあげられます。落ち葉の下などに産卵したあと、メスガエルはふ化したオタマジャクシをおんぶして木に登り、ブロメリアという植物にたまった雨水などに一匹ずつ運びます。ブロメリアは、森の木に着生して育つ植物で雨期に葉の付け根に水をためているのです。さらにメスはおたまじゃくしの餌用として定期的に無精卵を産み与えて育てます。
イチゴヤドクガエルには“Blue jeans”と呼ばれる一般的な模様のタイプの他にも“All red”や少しオレンジがかったもの、ブルーがかったものまで、様々な種類がいます。



コバルトヤドクガエル

コバルトヤドクガエル
【コバルトヤドクガエル】(Dendrobates azureus)
信じられないほど美しい青い体のヤドクガエル。体表は青から濃い青紫、藍色のように個体差があり、青黒い大小の斑点があります。
ブラジル国境近くのスリナムシパリウイニサバンナに点在する湿度の高い森林の比較的涼しい渓流地帯に生息し、幼生は雑食で変態してからはアリやダニなどの小さな節足動物を補食します。地上性で変態してからは水中に入ることはありません。体長は4cmほど。雌雄の判別は指先で見分けることが出来ます。上から覗くと三味線のバチのように見える指先が雄は大きくはっきりしているようです。ヤドクガエルの中では比較的大きく活発なタイプです。
オタマジャクシを背中に背負って運び、他のヤドクガエルと同じように子育てをする珍しいカエルです。
最近の研究で、ヤドクガエルが分泌する毒(プリミオトクシン)は餌のダニから少しずつ摂取し、体内で濃縮している可能性が高いことがわかってきました。実際、毒を持った餌を与えない養殖個体には毒はありません。
さて、コバルトヤドクガエルは、英名ではBlue Poison Frogといいます。でもこのカエルは日本名のコバルトヤドクガエルのニュアンスの方が、なんだからしい気がします。コバルトという元素名はドイツ語の地の精霊コボルト、コーボルト (Koboldまたはkobalt)に由来します。採掘の現場が崩れたり何らかの事故があると、精霊コーボルトがいたずらをしていると考えたそうです。また、コバルト鉱物は冶金が困難なため、16世紀頃のドイツでは、コーボルトが坑夫達を困らせる為に魔法をかけたものともされていました。
そんな危険を犯し大変な思いをしてまで手に入れた貴重な鉱物コバルトと、体が毒に覆われていながら宝石のように美しい姿で愛好家達を虜にするコバルトヤドクガエルのイメージが、なんだか私にはぴったり重なるのです。



トラアシネコメガエル

トラアシネコメガエル
【トラアシネコメガエル】(Phyllomedusa tomopterna)
南米大陸北部から中部の熱帯雨林に生息している、4cmほどになるネコメガエルです。樹上棲で水平の木の枝に座っていることが多く、驚くと体側から大腿にかけて虎模様を見せます。緑の背中と側面の黄色と深い茶の縞模様のコントラストが鮮やかです。
ネコ科の動物好きで、かえる好きの私には見事なコラボレーションです。スレンダーな体格にすらっとした足も猫っぽいかもしれないですね。
ネコメガエルは他にジャイアントネコメガエル(大きい個体は目の上に耳線とよばれる肉の盛り上がりが出来て、妖怪っぽいです。ヨーダに似てます。)、ソバージュネコメガエル(成長するとやっぱりヨーダに似ています。ソバージュの由来がわかりません・・・)、テヅカミネコメガエル、アズレアネコメガエルなどたくさんいます。なかでもこのスラッとしたトラアシネコメガエルと、模様が似ていてちょっと丸めのテヅカミネコガエルが気に入ってます。



イエアメガエル(ブルー)

ブルーイエアメ  ブルーイエアメ
【イエアメガエル(ブルー)】(Litoria caerulea)
英語名ではWhite Tree Frog。色からきたWhiteではなく、命名者のWhite氏からつけられました。
自然界ではオーストラリア、ニュージーランド、ニューギニアの水辺に近い森林や草地の樹上に生息しています。現地ではどこにでもいるツリーフロッグです。日本名の「イエアメガエル」からも分かる通り、人家のすぐ近くでも繁殖しているので、まれにトイレのタンクにまで住み着いているのを発見されるそうです。
このイラスト4cm程度の個体をイメージして描きましたが、成長した個体は大きく6〜10cm以上になります。普段小さい緑のカエルしか見慣れていない人には、10cmのカエルはわりと異様です。動きはのんびりとしていますが、体の大きさ通り力が強く、鳴き声も大きいカエルです。
肉食性で食欲旺盛なイエアメガエルは、昆虫やミミズ、トカゲから、時には鳥やネズミまで飛びついて補食します。
大変丈夫なので古くからペットとして飼われ、寿命は10年ほど、20年以上生きた記録も残っています。また、年をおうごとにむっちりした体格になり、皮がたるんで鼓膜の上を覆い隠し、妖怪のような風貌になっていきます。その姿もイエアメガエルを飼っている人の楽しみの1つなのでしょうが、私はできればずっと小さいままでいてほしいですが…。
通常、黄緑色(変色能力を持っているので薄緑から褐色まで体色を変えることができます)のイエアメガエルですが、特に養殖個体には青みの強い発色の、ブルーイエアメガエルと呼ばれるものがいます。ブルーイエアメガエはには、青みの薄いエメラルドグリーンからスカイブルー、群青などのカラーバリエーションがあります。イラストはエメラルドグリーン(左)とスカイブルー(右)です。黄緑の個体も可愛いですが、この青い体のイエアメガエルの虜です。青い生き物好きなので。



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